データ整理

電脳飛行<2016年01月分>

9月の大会終了以来、データ整理を行ってきました。今月は、製作機体ごとに飛行機の寸法や性能を数値化し表にしたことを報告します。今年度と昨年度に製作した機体を評価対象としてまとめました。室内用小型機のような低レイノルズ数航空機の空力特性については十分に解明されていません。レイノルズ数とは翼周りの流れを特徴づけるパラメータで慣性力と粘性力の比を表す無次元量です。レイノルズ数が高いときは慣性力が、低いときは粘性力が支配的となります。すなわち、レイノルズ数の高い大型サイズの機体(旅客機など)にとってはサラッとした空気も、Re 数の低い小型サイズの機体(室内用機など)にとっては粘っこい空気となります。このように、小型サイズの機体は大型サイズの機体と特性が大きく異なるため、室内機を一から設計することは困難となります。しかし、今回のデータは新しい機体を設計する際に大いに参考になります。今後の機体設計では、今回まとめたデータを効果的に活かしていこうと考えています。