発光する実験用ニキシー管内部
山大メモリアルニキシー管時計を作ろう<2019年01月分>
1月は実験が主な活動となりました。 今年度最後の実験です。 前回の実験では、アルゴンガスのみを実験用ニキシー管に封入し、 発光を観察する事ができました。 今回はアルゴンガスの他にヘリウムガスも封入して、実験を行いました。 ニキシー管は電極の周辺のガスが発光するのですが、 複数の種類のガスを封入するとガスが他のガスの発光を助け、 より高い圧力、つまり管内部の空気の量が以前より多くても発光を得る事ができます。 圧力が上昇すると、 より簡単に必要な圧力を用意することができる、発光の輪郭がはっきりする、 などのメリットがあります。 ニキシー管は数字や文字を表示するものですから、輪郭がはっきりする事はとても重要です。 今回の実験では、ガスの発光に必要な圧力を前回の10倍に引き上げる事ができました。 ニキシー管としての機能を満足に果たすためには、 今回の2~3倍(前回の20~30倍)の気圧でも発光するようにする必要があります。 その為には最適なガスの種類・割合・量を発見する必要があり、これが今後の課題です。